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2016.08.19【 絵本 】

うさこちゃんのさがしもの

こんにちは。

きょうは、ただいま横浜赤レンガ倉庫で開催中の
「誕生60周年記念 ミッフィー展」で、その原画を見ることができる
絵本 『うさこちゃんの さがしもの』 (福音館書店) をご紹介します。

blog_うさこちゃんのさがしもの

この絵本、いつになく可愛いうさこちゃん。
その仕草がとても印象的なのです。
では、お話しを追ってゆきましょう。

うさこちゃんの両方の目から、大粒の涙がポロリ。
すこし悲しい気持ちで、表紙をめくります。

だいすきなくまのぬいぐるみと、気持ち良く眠りにつくうさこちゃん。
でも、朝、目が覚めると、
一緒にねむっていたはずのくまさんが、 いなくなっていました。
(だから、泣いていたのね。)

さて、ここから、 “うさこちゃんのさがしもの”が、はじまります。

blog_うさこちゃんのさがしもの

お部屋をすみずみ、見てみます。
こんなときにかぎって、おかあさんはおでかけ......。
おとうさん、おともだち、おじいちゃんとおばあちゃん、
それから、おばさんのところへと、ひとり、尋ねて回るうさこちゃん。
 
どこへ行っても見つからず、
肩を落として、 家へ帰るしかありませんでした。
その夜、うさこちゃんは、さみしくベッドに入ります。

おや。
うさこちゃんは、おふとんのなかで、足をのばします。
(ほらね、このしぐさ)

blog_うさこちゃんのさがしもの

おやおや。
こんどは、毛布のしたに、もぐりこみました。
おふとんのなかで、もぞもぞ。もぞもぞ。

blog_うさこちゃんのさがしもの

うさこちゃん、どんな格好をしているの?
そのおみみの動きを追っていると、一層もどかしくなります。

おふとんの中に、くまさんを見つけたうさこちゃん。
どんなにうれしかったことでしょうね。
なみだは、どこかへ消えて、
むねいっぱいに、安堵感がひろがってゆきます。

おしまい。


「ミッフィー展」で見つけた、ブルーナさんのスケッチ。
おふとんから飛び出たうさこちゃんのおみみ、何枚もありました。

この時ばかりは、どんなに動き回ったことでしょうね。
だからでしょうか、 いつもより一層、
うさこちゃんが、近くで感じられる一冊です。

blog_うさこちゃんのさがしもの
*絵本 『うさこちゃんのさがしもの』
ディック・ブルーナ/文・絵 松岡 享子/訳  福音館書店 発行


完成された絵本の中には出て来ない場面のスケッチの数々。
試行錯誤の跡には、お話の裏側が見えてきます。
貴重なこの機会にぜひ、
 「誕生60周年記念 ミッフィー展」 へお出かけくださいね。

blog_うさこちゃんのさがしもの
誕生60周年記念 ミッフィー展 60 years with miffy 展覧会図録 (朝日新聞社)

横浜赤レンガ倉庫1号館での開催は、今月24日(水)まで。
その後、島根県立石見美術館を巡回し、終了となります。

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■ 誕生60周年記念 ミッフィー展
□ 会場:横浜赤レンガ倉庫1号館
□ 会期:2016年7月30日(土)~8月24日(水)
□ 入場料:一般1000円、大高生700円、中学生500円、小学生300円(当日券)
*ミッフィー展ホームページ
http://www.miffy60-exhibition.jp/
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ぬいぐるみは私物です。

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2016.07.06【 絵本 】

くんくんの絵本

こんにちは。

雨の少ない東京の梅雨、きょうもご機嫌な青空です。
カレンダーの後ろで、暑い夏がそわそわしています。

さて、(唐突ですが...)
ディック・ブルーナさんには、3人のお子さんがいます。
さいしょのこは、シルクさん。
そして、もうひとり、おとこのこの、マルクさん。
それから、末っこのおじょうさん、マドロンさん。
(現在は、立派に成人されて、各々の専門分野でご活躍されています)

きょうお話しするのは、3番目のおんなのこにまつわるブルーナ絵本のエピソードです。

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『ディック・ブルーナの世界 パラダイス・イン・ピクトグラムズ』 (現在絶版)

1961年。ブルーナさんには、ひとつのアイディアがありました。
それは、すこし大きめの絵本を作ってみよう。ということ。
横長の画用紙に描かれた「おひめさまとこいぬ(仮)」の下絵がのこっています。

そのおなじ年に、ブルーナ家にかわいい女の子が生まれました。
それが、マドロンさんです。
ふしぎなことに、イヌがだいすきになる女の子だったのです。

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女の子は、すくすく大きくなりました。
ある日のこと、ブルーナさんにこんな風にたずねたそう。
「いぬのえほんは作らないの?」と。

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そして、1969年のこと。
ブルーナさんは、こいぬの(「くんくん」)の絵本を、作り上げました。
絵本の大きさは、というと...
やっぱり、このかたち。いつものちいさな正方形でした。

さて、どんなお話だったのでしょうか?
迷子になってしまったおんなのこをたすけに走るくんくんの勇姿。
頼りになるのは、良く利くじぶんの鼻だけでした。
くんくんの一心な思いと、おんなのこの心細い涙。
やがて、お話は、
ちいさな寝息とともに、温もりと安らぎへと変わってゆきます。

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1969年には、もう一冊 『くんくんと かじ』 も発売されています。
あらあら、泣いてばかり...?
走って泣いて、くんくんはここでも大奮闘。

blog_snuffy

そして、このとき、それまで4色だけだったブルーナ絵本に、
あたらしく、茶色が加わることになりました。
茶色はくんくんを描くために生まれた色だったのですね。
絵本の創作がさらに広がってゆく、はじまりの予感が少しずつ膨らんでゆきます。

---

当時、ブルーナ家で飼われていた黒いゴールデンレトリーバーが、
くんくんのモデルとなったそうです。
お鼻をクンクンさせ、力を宿したまなざしから、いくつもの物語を紡いだブルーナさん。
くんくんの絵本はこの先、様々な成長の変化が描かれてゆくことになります。

絵本
こいぬのくんくん』 ・ 『くんくんと かじ
ディック・ブルーナ 文・絵  松岡 享子 訳 福音館書店 発行

snuffy_blog

絵本のお話と同じくらい、ぬくぬくのやわらかさ。
ちいさな手のひらサイズ。
いまはまだ、こいぬのくんくんです。

*Brunaファミリー スナッフィーSS  発売元:(株)セキグチ
 グッズ情報はこちら


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2016.05.16【 絵本 】

なにを食べているの? ミッフィーの食卓

こんにちは。

さて、こちらは絵本『うさこちゃんとあかちゃん』の一場面。
ミッフィー(うさこちゃん)のおうちにあかちゃんがうまれ、
次の日、ミッフィーが学校にお祝いのおかしを持っていく、
という場面です。

ミッフィーの食卓
『うさこちゃんとあかちゃん』(福音館書店) ディック・ブルーナ 文/絵 松岡 享子 訳

きれいに積み重ねられた、ひらべったいおかし。
どんなおかしなんだろう。どんな味がするんだろう。
と思っていたのです。

この本に、おもしろいお話がありました。
林綾野さんの『なにを食べているの? ミッフィーの食卓』。

ミッフィーの食卓
『なにを食べているの? ミッフィーの食卓』(講談社) 林綾野 著 

オランダでは、あかちゃんの生まれた家の人が
みんなに、あるおかしをふるまう習わしがあるんですって。
それがこれ。
砂糖コーティングしたアニスの種を、ビスケットにのせたもの。

ミッフィーの食卓

ミッフィーも、このおかしをみんなに配ったのかしら。
ブルーナさんも、お子さんが生まれたとき、
いそいそとみんなに配ったのかしら。
オランダの習慣を知って、いろいろと想像が膨らみます。

それから、ミッフィーが絵本の中で食べている「おかゆ」、ね。
ミッフィーもおかゆさん食べるのかあ…と
気になっていたこちらについても、この本にお話がありました。

ミッフィーの食卓

日本とはちょっと違うみたいですが
オランダでもおかゆ食べるんですって。
オランダの「おかゆ事情」から、
さらには、はるか17世紀のオランダの画家の作品にまで考察がおよびます。
おかゆ、から、17世紀… は、はてしない!

アートライター・キュレイターの林綾野さんならではの
ふかい考察が知的におもしろい。
詳しくはぜひ、本でご覧ください。


ミッフィーの食卓

絵本に登場する食べ物のレシピも掲載されていますので
自分でお料理して楽しむこともできます。
おいしそうな写真がたっぷりで、とにかくおなかが空きます。

ブルーナさんを敬愛している、著者の林綾野さん。
「ブルーナさんは、全霊を込めて作品を作っているのですから
それに恥じない仕事をしなくてはいけないと肝に銘じていました」
と、キリッと美しい眼差しでお話してくれました。
構成を考え抜き、文章を練り直し、ときには本の存在意義にまで立ち返り…
小さなかわいらしい本ですが、
すみずみにまで林さんのあたたかく、ときに熱い思いがあふれています。


ミッフィーの食卓

絵本に登場するたべものから、
オランダの人々やその暮らしにまで思いをはせてみる。
食いしんぼうな私には、とっても楽しい読書時間となりました。

ああ、おもしろかった。
おなかはペコペコになりますが、気持ちは満腹。
ごちそうさまでした。

 ミッフィーの食卓

アイ



『なにを食べているの? ミッフィーの食卓』
□林綾野・著
□2月29日発売
□1,500円(税別)
□講談社
http://www.dickbruna.jp/goods/201603/3904.html


2016.04.05【 絵本 】

おかしのくにの うさこちゃん

みなさま、こんにちは。

週末いかがお過ごしでしたか?
東京では桜が満開になり、お花見に出かけた方も多かったのではないでしょうか?

渋谷パルコで開催中の「miffy cafe ミッフィーカフェ」。
毎日たくさんの方が足を運んでくださっているようです。本当にありがとうございます。

「ミッフィーカフェ」の店内やオリジナルグッズでよく目にするこの絵、
もともとは絵本の中に登場するワンシーンなのですが、ご存知でしたか?
miffy cafe
お皿はからっぽに見えるけれど、実はおかゆを食べているところなんです。
オランダにもおかゆ、あるんですね。
おかしのくにの うさこちゃん

その絵本がこちら、『おかしのくにの うさこちゃん』です。
miffy cafe
『おかしのくにの うさこちゃん』 ディック・ブルーナ 文・絵 / 松岡享子 訳 (福音館書店 刊)
*miffy cafe 限定マスコット ¥1.280+税 発売元:(株)パルコ

おはなしは、うさこちゃんがおかゆを食べたがらないことから始まります。
からだにいいのはわかっているけれど、
おかゆじゃなくて おかしならいいのにな...うさこちゃんは考えました。

おかしのくになら大好きなケーキも食べ放題。
miffy cafe

お庭の石ころがミルクチョコレートに。うさこちゃんは好きなだけ食べてしまいます。
miffy cafe

おかし食べ放題、夜更かしし放題、散らかし放題の おかしのくに。
うさこちゃんはどうなってしまうのでしょう??

お話のつづきは、ぜひ絵本で読んでみてください。

ブルーナさんのすてきなイラストに囲まれたミッフィーカフェの店内は、
まるで絵本の中に飛び込んだよう。
小さいころに読んだうさこちゃんの絵本が、とても懐かしく感じます。

「あのころ読んだ絵本...懐かしいな。」
「うさこちゃんの絵本、また読んでみようかな。」

そんな気持ちになって頂けたら嬉しいです。
miffy cafe
*ミッフィーラテ(HOT) ¥680

まだまだお伝えしきれていない、おすすめメニューやオリジナルグッズ。
こちらでもご紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

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■ miffy cafe  ミッフィーカフェ
□ 期間:2016年3月18日(金)~5月8日(日)
□ 場所:渋谷パルコ PART1 7階  THE GUEST cafe&diner
□ 電話番号:03-3477-5773
□ 営業時間:OPEN11:00/ フード L.O. 22:00/ ドリンク L.O. 22:30
公式Facebook/ 公式Twitter

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めみ

2016.01.20【 絵本 】

クニーさんのお話

こんにちは。
きょうは、このあいだのお話の続きです。
とある「ピエロ」のお話になります。

部屋の壁に貼ってあった一枚のポスターから、
物語は始まります。

片膝をあげたピエロがひとり、むこうを向いています。
その隣には「K N I E 」と、アルファベットの文字。
これは、スイスのサーカス団のポスターです。

kine_poster
*「ディック・ブルーナの世界 パラダイス・イン・ピクトグラムズ」より (絶版)

夜、ちいさなおとこの子は、このポスターのそばで眠りにつきます。
おとうさんの語るお話に耳をかたむけながら。
それは、ポスターの中の、このピエロの物語でした。
「ミスター・クニー」と、おとうさんはそう呼んでいました。

それから長い長い時間が経って、そのおとこの子が大人になったある時、
ふたたび「クニーさん」が目の前に現れます。
今度は、1冊の絵本になって。
表紙をめくると、「voor sierk(シルクへ)」と書かれていました。

meneerknie_ehon

絵本「meneer knie」は、
ブルーナさんが息子シルクさんへ贈った絵本。
あのときのピエロのお話をどうしても本にしたかったというブルーナさん。
ついに思いを果たす時が訪れます。
ブルーナさん99冊目の絵本となりました。

meneerknie_ehon

絵本が出版された時のインタビューで、
ブルーナさんはこんなエピソードを聞かせてくれました。

ピエロはサーカスの道化で、人を笑わせるのが仕事。
わざと失敗するひょうきんなパフォーマンスだってやってみせます。
「でも舞台をおりたところでは、観客に喜んでもらえるいい仕事
をするために、楽しいなんていっていられないくらいがんばっているんだ。
だから舞台では、あんなに人を楽しませることができるんだよ。」と、
そんな話を物語にして息子に語ったことが、この絵本の原点にはあります。
*「ミッフィーだいすき!」2001年 vol.5 (講談社)より


それでは、ふたりのたいせつな思い出のなかに、
ほんの少しおじゃまして、クニーさんのお話をみてみましょう。

これは、サーカスのメイクをしていないクニーさん。
ふだんはこんな感じなんです。
ページをめくれば、たゆまぬ練習の日々。
玉乗り、逆立ち、つなわたりにお手玉...

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meneerknie_ehon

そして、いよいよサーカス本番の日がやってきました。
鏡に映るのは、ひとりのピエロの姿。

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舞台のそでから、客席の様子をそっとうかがいます。
さぁ、いよいよ幕が開き、歓声が響き渡ります。

meneerknie_ehon

緊張から解き放たれ、喝采へと導かれるクライマックス。
クニーさんは最高の気分に満たされてゆきます。

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ブルーナさんの思いが詰まった、宝物のようなお話。
何度も味わいたくなるようなお話ですが、残念ながら日本語版は未刊です。
オランダ語版、英語版を見つけたらぜひ手に取ってみてくださいね。
*DICK BRUNA 『meneer knie』 /Mercis Publising bv,Amsterdam



さぁ、こんどはみなさんも
このピエロのミッフィーの物語を作ってみませんか?

miffystyle_ピエロ
*miffy style オリジナル 「ピエロ ミッフィー」  


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2015.12.14【 絵本 】

冬のおはなし

みなさま、こんにちは。
寒い日が続きますが、風邪などひいていませんか?
きょうはこの季節にぴったりのおはなしをご紹介しますね。

まずは、こちら。『ゆきのひの うさこちゃん』(福音館書店/ディック・ブルーナ文・絵/石井桃子訳)。
冬に読みたい おはなし
miffy 雪の日 S  発売元 : セキグチ

おうちの窓から外をのぞくと、雪がたくさん積もっていました。うさこちゃんは、
帽子をかぶり、長靴をはいて、マフラーと手袋をつけて、外へあそびに出かけます。
そりすべりをしたり、スケートをしたり、ゆきだるまを作ったり...。
寒い冬でも、外で元気いっぱいに遊ぶうさこちゃんのようすが描かれています。
冬に読みたい おはなし
おはなしの中には、おうちがなくて泣いている小鳥を助けようと、うさこちゃんが
おうちをつくるシーンがあります。
うさこちゃんの優しさに触れ、読み終わったあと、ほっこりとした気持ちになります。

次にご紹介したいのはこちら。『うさこちゃんの おじいちゃんへの おくりもの』です。
福音館書店/ディック・ブルーナ文・絵/松岡享子訳)
冬に読みたい おはなし
もうすぐ誕生日をむかえるおじいちゃん。おじいちゃんを喜ばせたくて、
うさこちゃんは編み物に挑戦します。
おばあちゃんに教わった編み方を思い出して、一生懸命編んでゆきます。
冬に読みたい おはなし
「おじいちゃん たんじょうび おめでとう! うーんと ながいき してね。」
そう言いながら、手編みのマフラーをさしだすと、おじいちゃんはとても喜んでくれました。
おじいちゃんのことを想う、うさこちゃんの優しさが伝わってくる、素敵なおはなしです。

最後にこちら。『はる なつ あき ふゆ』(福音館書店/ディック・ブルーナ文・絵/松岡享子訳)
白クマの子が、季節ごとにいろんな体験をするおはなしです。
ディック・ブルーナさんが描く「冬」は、どんな絵でしょう?
冬に読みたい おはなし
葉っぱが散って、雪化粧をした木。

冬に読みたい おはなし
雪あそびを楽しむ、白クマの子。

"そして また はるがくる" おはなしの最後は、こんなことばでしめくくられています。
みなさんにとって、ことし1年はどんな年でしたか?ことしあったことを振り返りながら
読んでみるのもよいかもしれませんね。

ぜひおともだち、ご家族とごいっしょに、読んでみてください。
冬に読みたい おはなし

(おまけ)
ボリスとバーバラが仲良く雪あそびをするおはなし"boris in de sneeuw"を
読むと、そりすべりで転んでしまうやんちゃなボリスと、温かく見守るしっかり者の
バーバラの仲むつまじいようすが描かれています。

見た目がそっくりなふたり。でも、ひとつだけ見分ける方法があるんです。
冬に読みたい おはなし

それはね、お鼻の上のそばかす。バーバラには、そばかすがあるんです。
ふたりにそっくりな雪だるまにも、ほらね。
冬に読みたい おはなし
(現在、日本語版は刊行されておりません。)

寒い冬は苦手だけれど、ブルーナさんのえほんを読んでいると、
外で雪遊びがしたくなります。

今年は東京にも雪が降るかしら...?

めみ

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■『ゆきのひの うさこちゃん』 (福音館書店)
ディック・ブルーナ 文・絵
石井桃子 訳

■『うさこちゃんの おじいちゃんへの おくりもの』 (福音館書店)
ディック・ブルーナ 文・絵
松岡享子 訳

■『はる なつ あき ふゆ』 (福音館書店)
ディック・ブルーナ 文・絵
松岡享子 訳

2015.09.19【 絵本 】

うさこちゃんとふえ

こんにちは。

9月も半ばを過ぎて、ふと思い出すのはだれでしょう?

敬老の日も近い今日は、ミッフィーとおじいちゃんのお話をご紹介したいと思います。

絵本「うさこちゃんとふえ」は、おじいちゃんが森でみつけた1本の小枝から始まります。

うさこちゃんとふえ

大工仕事の得意なおじいちゃん、素敵な楽器を作りましたよ。

“これは おまえの ふえだよ” 

それは、うさこちゃんがずっとまえから欲しかったもの。

そうっとふくと、“やわらかな きのおと ”がしました。

うさこちゃんとふえ

うさこちゃんの口元をごらんください。それから、ゆびさきも。

なんと可愛らしいのでしょう。

素敵なメロディーを吹けるように、なんどもなんども練習しました。

うさこちゃんとふえ

さぁいよいよ、うさこちゃんは笛をたずさえて、おじいちゃんのところへ向かいます。

手拍子をポン、ポン。メロディーにあわせて、ポン、ポン、ポン。

笛の音と手拍子。

うさこちゃんとおじいちゃんの間にすてきな時間が生まれます。

*絵本「うさこちゃんと ふえ」 (福音館書店)
ディック・ブルーナ 文・絵 / 松岡 享子 訳

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さて、まもなくお休みの続く、シルバーウィーク。
みなさんは、どんな風に過ごすのでしょう。
夏から秋へ、部屋の模様替えをするのにも良い季節ですね。
ミッフィーのゴブラン織カバークッションが新発売になりました。
お部屋に置いておきたいミッフィーのクッション。しあわせいっぱいです。

*「ゴブラン織ダイカットクッション」 
おへやミッフィー花柄ワンピース) 発売元:丸眞(株)


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2015.06.29【 絵本 】

ミッフィーはお姉さん

突然ですが、ミッフィーがお姉さんだって、ミッフィーに「きょうだい」がいるって
知っていますか?

2003年に出版された絵本『kleine pluis』で、ミッフィーはお姉さんになりました。
日本では、2005年に『うさこちゃんと あかちゃん』(福音館書店刊)として
発売されました。

うさこちゃんとあかちゃん

『ディック・ブルーナ ミッフィーと歩いた60年』(ブルーシープ刊)の著者 森本さんが
なぜこの絵本をつくったのかとブルーナさんに尋ねたところ、
ブルーナさんははっきりこう答えたそうです。

「命の誕生のお話として現実的に描くことにしました。
お母さんのおなかがだんだん大きくなって、やがて赤ちゃんが生まれてくる。
そんな変化を、子どもが直面するままに表現してみたかったのです。」
『ディック・ブルーナ ミッフィーと歩いた60年』より

「ミッフィー展」では、この絵本の不採用原画が展示されています。
「ミッフィー広場」の「ミッフィー展、ミッフィーとわたし」に投稿してくださった
メッセージにも不採用原画への感想がありましたね。

私もとても興味深く、真剣に、展示を見ました。
ブルーナさんが、子どもたちにわかりやすく、現実的に、でもシンプルにと考えて考えて、
この絵本を作ったことが伝わってきました。

この絵本が、これからお兄ちゃんお姉ちゃんになるお子さんに読み聞かせるのに
とてもとても人気があるとよく耳にします。

ブルーナさんの絵本にこめた想いは、読者の心にしっかり届いているようです。


さてさて、赤ちゃんは、ミッフィーの弟?妹?
私たちも最初に絵本を読んだ時、そう思ったし、よく聞かれる質問でもあります。

「それは読んだ子どもたちが決めること」とブルーナさんは答えています。
『ディック・ブルーナ ミッフィーと歩いた60年』より

弟ができる/いるお子さんにとっては、きっと男の子。
妹ができる/いるお子さんにとっては、きっと女の子。


最後に、姉妹のお話を1つ。

aka私物絵本

スタッフ私物の絵本。
子どもの頃、お姉さんと読んでいたんですって!

表紙を開くと、子どもの字で名前が書いてあるのですが、
「あれ?こっちの絵本は私のなのに、お姉ちゃんの名前が書いてある!」と。

姉妹の思い出をのぞきみさせてもらって、何だかほっこりしちゃいました。

長い間、大切に守られてきた絵本。思い出のつまった絵本。

1964年に第二版が出版され、50年以上の間、愛されてきた『ちいさな うさこちゃん』に比べると、まだ10年ちょっとの新しい絵本『うさこちゃんと あかちゃん』。
これから先、兄弟姉妹の素敵な思い出となるのかもしれませんね。


青森で開催中の「ミッフィー展」。
これから、神戸、福岡、名古屋、大阪、島根へと向かいます。
※その他の会場、会期につきましては、決定次第お知らせいたします。
ぜひ、不採用原画にも注目してみて下さいね。


*『うさこちゃんと あかちゃん』 福音館書店

*『ディック・ブルーナ ミッフィーと歩いた60年ブルーシープ

誕生60周年記念「ミッフィー展」については、こちらをご確認ください。


*ぬいぐるみは私物です

 

2014.05.12【 絵本 】

素敵なジョーク

 

こんにちは。

きょうは、このたびリニューアルして限定復刊された「うたこさんの絵本」の1冊を手に取ってみました。

ある朝、ぶたのうたこさんは早起きをして青物市場へお買いものにゆきます。
鮮やかな野菜を見て回ったあと、大好物のさくらんぼをかごいっぱいに買って帰りました。

それでは、とびきり素敵なジョークでしめくくる、『うたこさんの おかいもの』をひろげてみましょう。
うたこさんのおかいもの

うたこさんは市場へゆくと、次から次へと野菜に目を奪われます。
(実はこのお話、ブルーナさんがフランスの市場を訪れた時の体験をもとに書かれたものなのです。
”長い時間がかかったんだ”とブルーナさん。
何度もスケッチを繰り返して描かれた野菜の絵にもご注目くださいね。)

さいしょは、さやえんどう。
うたこさん、さやが割れて中のお豆が見えているのも見つけましたよ。
うたこさんのおかいもの
無造作に重なりあったさやえんどう、なんだか瑞々しい。
さやえんどうのかたちって、よくみると面白い。

さて、お次は、ねぎ。
これは、リーキとも言われる、西洋ねぎ。
うたこさんのおかいもの
緑と白の境目がくっきりしていて白い部分が長いものは、丁寧に栽培された証拠って聞きました。
ね、このねぎ、きっとおいしいはず。

それから、だいすきなかたも多いのではないでしょうか?
きのこです。これはマッシュルームかな。
うたこさんのおかいもの
きのこうりのおじさん、ご自慢の大収穫日。

おばさんが売っていたのは、はつか大根。赤いラディッシュがいっぱい。
あらら、白いのがひとつ混じってる。
うたこさんのおかいもの
赤いのと白いのがあるのね。


さて、うたこさんは、どれを買おうか迷ってしまいました。
そのとき目に留まったのが、大好物のさくらんぼ。
「そうだ、あれを かいましょう」。
うたこさんは、さくらんぼをかごいっぱいに買って帰ることにしました。

いっぱい買ったさくらんぼ、うたこさんはどうしたのでしょうか。

そう、こうして仲良しのふがこちゃん(うたこさんの姪)と一緒にさっそく食べたのでした。
うたこさんのおかいもの

うたこさん、きょうは良いお買いものが出来ましたね。
でもね、お話はあともうひとつ続きがあります。


いちばんおしまいのさくらんぼは......。

こんなふうに、おみみにかけました。

!!!
うたこさんのおかいもの

さくらんぼの季節になったら、こんなおちゃめなふたりのことをぷっと思い出してくださいね。


「うたこさんの おかいもの」 (ディック・ブルーナ文・絵 まつおか きょうこ訳/福音館書店)より

*「ぶたのうたこさん」絵本3冊 限定復刊のお知らせ
http://www.dickbruna.jp/news/201405/2098.html

*「うたこさん絵本」についてのブルーナさんのコメントは、「dick bruna」(2006 Waanders Publishers)を参考にしております。

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2014.04.11【 絵本 】

うさこちゃんとうみ

こんにちは。

うさこちゃんとうみ

絵本 『うさこちゃんとうみ』 のなかに、こんな文があります。

“なみうちぎわで うさこちゃんは いろや かたちも さまざまな かいを ばけつに いれました。”

「なみうちぎわ」 ということばが、耳にのこりませんか?
色々なしま模様、さんかくのかたちをしたもの、これが「かい」。
なにかとてつもない好奇心が、こころのなかに宿ります。

うさこちゃんとうみ

『うさこちゃんとうみ』 では、うさこちゃん自身もうごきの中にいます。

おとうさんのクルマに乗って、うみへ。
いつもとは違う風景が目のまえにだんだんと、近づいてきます。

近くと遠く。むこうとこちら。

うさこちゃんとうみ

海岸まであと少し。
さきゅうをのぼったり、くだったり。

ね、さきゅうはおおきい。
うさこちゃんもおおきな砂の山をつくります。

大きいと小さい。
さぁ、大きいのはどちらでしょうね。

うさこちゃんとうみ


さて、きょうも、ここでおしまい。

“でも おうちまで かえるとちゅうで うさこちゃんは ねむくなりました。”

うさこちゃんとうみ

(おやすみ。)

(おつかれさん。)


うさこちゃんとうみ

追伸、水着に着替えたうさこちゃんのパンツスタイルにベストドレッサー賞を贈りたいと思います。
初夏を思わせる日も、この頃はふえてきましたね。

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